無料で算命学入門

算命学は、中国四千年の歴史ある占星術を背景に、鬼谷子という約二千三百年前の戦国時代の人によって学問として確立されました。
鬼谷子は、何ごとも原因があって結果が生まれると考えました。原因を学ぶ方を「陰占」、結果を学ぶ方を「陽占」として別々に研究することで、人生のいろいろなことを知ることができるとしたのです。
結果を学ぶ「陽占」にはすべて「星」を用います。星というと、夜空に輝く星のことを思うでしょうが、「星」という字にはさらに現実的な意味、つまり「日」と「生」が一緒になった「生まれた日」を示していると古代の中国人は考えました。自然物である私たちは生まれた日に宇宙から星を与えられるという発想が原点になって、「占う」ことが出来ると考えるのです。
では、さっそくあなたの生年月日から自分の星を見てみましょう。
「人体図」は、上の無料算出で占った結果でいうところの9マスの図ことですが、このマスはあなたの心が「星」という姿となって現れたものになります。算命学では、算出された八つの星を、人間の型である「人体図」に配置し、自分という宇宙の縮図を読み解くことで運命や宿命を解き明かしていきます。
さて、心はどんな形をしているのでしょう。目に見えない心を形に表すというのですから、それは大変な問題です。ここが古代の中国人のユニークなところなのですが、心は人間の身体から出てくるのですから、心もまた人の形をしていると彼らは考えました。その心の形がこの「人体図」です。
身体は「五体」と言われます。身体の中は「五臓」で成り立っています。それなら心の中も質の異なる五つの星、つまり「五星」から成り立っているはずだと彼らは考えました。また、人間の一生は大きく分けると、「初年期」「中年期」「晩年期」の三つに分けられますが、その三つの時代もまた「三星」で表されると考えました。
人体図には、この「五星」と「三星」を合わせた八つの星が配置されますが、その配置はどうなっているでしょうか。ここでも中国人のユニークな発想が生きてきます。
頭は頭脳、考えるところ。胸はハート、心や思いやりのあるところ。右手と左手は技を表し、働くところ。腹は心の心底、心持ちのあるところ。頭、胸、右手、左手、腹の五ヶ所に、十大主星(後述します)を配置することにしました。
時代を歩くのは自分の足。右足と左足。そして肩は負担や責任を負うところ。右足と左足、そして左の肩の三ヶ所に、十二大従星(これも後述します)の三星を配置することにしました。
以上、合計八ヶ所に星を配置して、9マスの人体図が出来上がります。
なお、ここで間違って欲しくないことがあります。あなたの人体図を作った時、人体図の八星はすべてあなた自身のことです。往々にして誤解を招くのですが、「胸」の部位が自分自身を表すからといって、「胸」の部位に現れた星が自分の星だということではありません。「自分自身からみた」家族関係が、親は頭に現れた星、兄弟姉妹は左手に現れた星…ということであり、その中で自分は胸の部位の星だということなのです。また時代を表す部位にもそれぞれあなたの星が配置されます。どの部位の星も全部「自分」であり、それらが複雑にからみあってあなたの心が形作られ、それが外に出ると感情や性格になるのです。そのことを十分にご理解したうえで、各星が示す意味をお読みください。
そもそも昔の中国人は、なぜ人間の心は「星」から成り立っていると考えたのでしょう。
生まれて来るとは、あなたが初めて世の中と接触することを意味します。生まれて来ようが来まいが宇宙は在り、地球も在り、あなたが死んだ後も宇宙も地球も存在し続けます。しかも、宇宙や地球はただ在るだけではなく、一定のリズムを保って動いています。そういう状態の中で、人が生まれ。生きて、死んで行くのです。
宇宙や地球のリズムとはなんでしょうか。一日というのがあって、昼があって、夜がある。また、一月があって、さらに一年があります。その一年の中に春夏秋冬があります。これらも宇宙のリズムですが、これに加えて十二年ごとに宇宙のリズムは一巡すると彼らは考えました。これは木星の運行が十二年すると元の位置に戻ることに基づくのですが、この十二年で一巡するリズムの符号が十二支なのです。
また彼らは、時間のリズムに「質」はないのだろうかと考えてみました。植物が春に花が咲き秋に実をつける理由や、人間が生まれてから成長して大人になり年をとる理由は、宇宙のリズムに「質」があり、それが「形」になって現れるからだと考えたのです。例えば、樹木や草花という「形」は”木性”という「質」を備えている、と考えます。そして、この「質」には木性・火性・土性・金性・水性の五種類(これがいわゆる五行です)と、大きいもの(兄)と小さいもの(弟)の2種類が(兄弟=”えと”といいます)があり、全部で五×二の十種類の「質」の種類があるとしました。この十種類の符号のことを十干といいます。そして、この十干が日ごとに巡り、月ごとに巡り、年ごとに巡り、宇宙のリズムを形成していると考えました。
さて、人間は、肉体は親からもらいますが、精神や心といった無形のものは、どこからもらうのでしょう。そういう無形のものは、宇宙からもらいます。中国では人間を含めたすべてのものの根元となる力を「気」といい、すべての形は元をたどると宇宙の「気」というものから出てくると考えます。だから人間の心も、それが生まれた日(生年月日)に宇宙の「気」が身体を通って別の形に外に出てきたものだと考えました。そう、その別の形になったものこそ、算命学の「星」なのです。
「星」は、宇宙のリズム(十干十二支)と符合して出てきます。十干から出てくる十種類の星を十大主星、十二支から出てくる十二種類の星を十二大従星といいます。
人間は、口に出す言葉と心の中にある思いが別であることがありますね。この心の奥底を見透すのが「十大主星」です。この星が分かって来ると、いろいろな人たちの心の奥底が見え始めます。
十二大従星は、どちらかというと、エネルギーの強さや弱さを表します。人間の「一生」(算命学でいう「一生」とは死後の世界も含んでいるのですが)、その一生を十二大従星で十二の時代に分けるのです。
十大主星の各星の解説は以下の表の通りですが、読むとオヤオヤ?と思いませんか。人体図の説明のときに、頭は親、右手は配偶者などと言っておきながら、星の説明の中に、また母親とか兄弟とかが出てきます。
算命学を作った人達は、人間関係はそんなに単純なものではない、もっと複雑にからみあっているはずだと考えました。例えば親子といっても、子供の方が親みたいで、逆に親の方が子供みたいという場合があるではないでしょうか。家族の中でどんな位置に座っているかということと、どんな人が座っているかは別物です。これらを順序立てて考えることで、算命学では複雑に絡み合う人間関係を解明します。
十二大従星によって人間の一生を十二の時代に分けるのですが、人間の一生は胎児から始まります。そして生まれてくると赤ん坊になり、次に幼児になる。次は少年少女、青年、壮年、そして家長へ。成長の順に力は増していき、家長の時代で強さが頂点となった後、そこから先は下り坂となります。老人になり、病人に、そして死人になって墓に入り、あの世へ旅立つ。生まれてからあの世に旅立つまでの十二の時代ごとに、時代を象徴する星があるのです。
なお、人間の時代と対応して十二大従星にはエネルギーの強弱があります。ただし、「エネルギーの強さ」は「運勢の強さ」とは異なります。エネルギーの強い人は、その強いエネルギーを努力して使いこなすことができなければ運勢は悪くなります。エネルギーが弱い人は、使いこなし方は楽な分、上手に配分して使わないと途中で燃料不足になり、人生が中途半端になってしまいます。
算命学では、このようにどの星だから運勢が良いとか悪いとかはありません。問題は、生まれて与えられた星の特徴を十分に生かせるかどうかにあるのです。
さて、人体図に配置される場所の意味と、十大主星と十二大従星という二種類の星の意味が分かりました。しかし、算命学による読み解きはここで終わりません。まず、あなたは八つの星を持っています。それぞれの場所に配置された星は、互いに特徴を強め合ったり、弱めあったり、作用し合いながらあなたの心が形作られています。また、あなたの心はそれだけで存在しているわけではありません。周りの人々ももちろん星を持って生まれてきますし、何より地球や宇宙があってあなたが存在しています。だからこそ、算命学による読み解きは、人体図に星を配置するだけでは終わらないのです。
また、算命学では他にもこんなことがわかります。例えば
性格が分かります。
過去、現在、未来が分かります。
家系、先祖、子孫のことが分かります。
結婚の時期や健康のことが分かります。
金運、財運、不動産運が分かります。
才能、適職が分かります。また今の会社や職業があっているかどうかが分かります。
あなたが経営者なら、社員、部下の適性が分かります。また会社の取り引き、経営がうまくいきます。
あらゆる人との相性や運勢の良し悪しが分かります。また人間関係がスムーズにいきます。
この世において、自分に与えられた役割が分かります。また人間の生きる目的が分かります。
人生で悩みが少なくなり、生きるのがラクになります。
……
算命学は、星の数ほどある占いの中で、最も神秘的でありながら、ずば抜けて精密だと言われます。それは、この占いの基本が人間の生き方や生かし方を、宇宙と大自然の法則に求めているからです。
また、一人の運命を見るのに十六種類もの方法(十六元法)をフルに活用してあらゆる角度から考察し、立体的に占うからです。
算命学のすばらしい特色の一つとして、きちんと正しく学べば誰でも占えるようになるという特色があります。占術をささえている学問的な裏付けや理論がきっちりしているため、何十年も勉強しないと分からないとか、キャリアを積まないと役に立たないとか、カンに頼って占うとかは全くありません。
しかしながら、算命学は大変複雑な学問ですので、このWebページ上で算命学の魅力全てを伝えることは出来ません。朱学院では過去に数冊の本を出版してまいりましたが、やはり書籍だけでは算命学の魅力を正しくしっかり伝えるには無理がありました。せっかく算命学に興味を持って触れて頂くのであれば、質の高い授業で正確にしっかり身につけて頂きたい。そんな想いから、朱学院では書籍を特にお勧めすることはしていません。
朱学院は、数千年の歴史と最高の奥義を持つ算命学を広めるべく設立された、日本で最初の算命学の学校です。(1974年創立)
算命学は難解で大変だ、取っ付きづらい、という印象を持たれることなく、算命学の価値を伝えるためには、わかりやすく魅力的に教える技術が必要となります。その点、朱学院は40年以上にわたり沢山の生徒さんに支持され続けてきた実績があります。
朱学院独自の教科書を基に、優秀な講師陣がていねいに指導いたしますし、授業は、生徒との質疑応答や有名人等の実例をもり込みながら楽しく進んでいきますので、初心者の方でも大丈夫です。
誰もが2年間学んでいただければ、驚くほどたくさんのことが占えるようになるカリキュラムを用意しております。また、毎年1月~4月と8月~10月の間には、運勢の仕組みを分かりやすく解説する無料説明会を行っていますので、算命学に興味を持たれた方、より詳しく知りたいと思われた方は、是非一度、当学院に足を運んで体験してみてください。